冨士川楽座プラネタリウムわいわい劇場
【生解説】無
【料金】大人620円/小ども310円
【周辺施設】富士川楽座サービスエリア
【飲食】併設のレストランやカフェ有/ドーム内は飲食不可
来訪時期:2022年9月
いつか行きたいなと思いながらなかなか伺う機会がなく、今回静岡方面に出掛けた帰り道に念願の来訪でした。
上りのサービスエリアなので、下りから向かう場合は冨士川インターチェンジから一旦降りて富士スカイビューの駐車場に車を停め、そこから冨士川サービスエリアに改めて入る必要があります。
でっかい観覧車があるので目印は分かりやすいです。
遊園地を抜け、上下の連絡口施設(ここもちょっとしたファッションビル)を通って上り側へ出ると、そこは本当に普通の、誰もが想像するサービスエリア。
ここにプラネタリウムがあるとはあまり思わないかもしれません。
さすが楽座の名を冠するだけあってハンドメイドアクセサリーのテントや屋台、特産品の道の駅など様々なお店が並ぶ賑やかで開放的な雰囲気です。
プラネタリウムは4階ですが、サービスエリア内に入るともうそこが3階なので入り口脇のエスカレーターを上がればすぐにプラネタリウムの入り口があります。
投影スパンが短く、かつお土産物を物色していればあっという間に時間は過ぎるので待ち時間には困らないです。
移動手段はエレベーターかエスカレーターか階段があります。
入り口脇の券売機でチケットを購入し、ドーム内へ。
入場は5分前からです。自由席。
手作り感溢れるディスプレイが大変よきでした。
スタッフさんが一から工夫して作ってる感じがほっこりします。
傾斜ドームで、光学式+デジタル式の番組か、デジタルのみのアニメーション番組が多めのようです。生解説はありません。
こじんまりとしていて最高です。
こじんまりとはしているんだけれど古い感じではなく、設備も投影機も新しめです。
今回はせっかくなので冨士川楽座オリジナル番組「星が教えてくれたこと」を鑑賞。こちらも光学式+デジタル式でした。
スタッフさんが客席の間をかけ上がりながら鑑賞時の諸注意を肉声で呼び掛けていくなんともゆるい空気感、たまんない。
お客さんも運転の休憩がてら見てみるか~って感じでほのぼのしてます。
こういうので良いんだよ~ほんと、こういうの。
作品自体は20分くらいの番組なので「えっ、もう!?」てところでわりとあっという間に終わりました。
サイエンスアート社の他作品はSeasonsをいくつか観ましたが、雰囲気は似ています。
ゆったりとしたペースで展開する映像と声優さんの穏やかな語りを何も考えずふわ~っと楽しむ作品かなという感じ。
それに+してこの作品は音楽を楽しむという要素が含まれていたようです。
ヒーリングプラネタリウムという位置付けでしょうか。
しかし定期的にこのようなオリジナルプログラムを制作して結構高頻度に入れ替えて投影してる熱意はすごいですね。
サービスエリアってどちらかと言うと一回きりのお客さんが多そうというか、そんな高頻度にリピーターが通える立地じゃないだろうに。
ちなみにのどかな景色が最高です。
さて、投影が終わり後方にある退場口から出ると1フロア上がって5階になるので、階段を降りて再びプラネタリウム前でショップをぶらぶら。
いわゆるメインの冨士川サービスエリアのお土産は3階にしこたま並んでいるのでこちらはちらほら天文関係のグッズやお隣のレストランのコラボ商品などが並んでいます。奥にちっちゃいゲーセンもありました。
でもちびっこは外に出てスカイビューのちょっとした公園というか遊園地というか、そこで過ごしている子が多かったです。
今回は静岡土産を買うだけでしたが、食事する場所にも困らなそうです。
外には買い食いできるお店がいくつもありますし、プラネタリウムがある4階にはしっかり落ち着いて食事ができるレストランが何軒か入っています。
個人的に、この日は生まれて初めて両親と一緒にプラネタリウムを鑑賞した日となりました。
地元にはプラネタリウムが無かったので、子どもの頃には遊びや校外学習含め一度も行ったことがなかったんですよね。
母はプラネタリウムなんて子どもの頃ぶり、と言っていて、なかなか貴重な想い出ができました。
しっかり休息をとって、リフレッシュしたところで再び車に乗り込みサービスエリアを後にしました。
コニカミノルタ プラネタリア東京
コニカミノルタ プラネタリア東京(東京都)
【生解説】有
【料金】大人1,600円/子ども1,000円(番組による)
【周辺施設】有楽町マリオン
【飲食】プラネタリアカフェで購入した物に限りドーム内で飲食可
来訪時期:2022年8月末
銀座を通る度に覗いてみようと思っていたものの、思い立ったときには満席だったり気になる投影の時間が合わなかったりと縁がなかったプラネタリア。
銀座の街を抜け、LUMINEを抜けた先、有楽町マリオンの一階ホールからエレベーターで9階へ。
チケットはカウンターでも販売していますがスマホのチケットレスQRコード利用の人ばかりでした。
客層はほぼ若いカップル。
あまり親子連れで子どもがのびのびできるような空気ではありません。
ロビーにはあちこちにお洒落なソファやカウンターがあり、待機スペースは多めに確保されています。ですがお客さんはさらに多いので座れずにいる人もそこそこ。
ロビーの奥に天体モチーフのジューススタンドがあったり、ピカピカでラグジュアリーな雰囲気の天文グッズショッブがあったり。
とにかく印象としては華やか空間だな~~って感じです。
この天井の太陽系の装飾がかわいかったです。
17時からの「星と怖い神話」というオートプログラムを鑑賞します。
こちらの施設にはドーム1とドーム2があり、ドーム1がデジタル、ドーム2が投影機を備えているのですが、今回はドーム1です。
どこもかしこもおしゃれ。入場口すらこのおしゃれ空間。
ドーム内は中央エリアだけクッションに寝っ転がって観られる席になっていて、その他は全て簡易チェアのような席です。リクライニングはありません。
全席指定席で、席の種類はチケットの購入時に選んでいます。クッション席最高~!
完全に映画館ですね。
リラックスして飲み物飲みながらくつろげて良き。こんな映画館があれば良いのに!が具現化した感じ。
内容はキャッチーで面白かったです。勉強になる系だし対談形式だから眠くもならず良かったです。
気になった点としてはちょっと音響良すぎるというか、ズンズンベースが響く感じなのでせっかくヒーリング系の曲が流れててもあんまりリラックスできない感じでした。
投影終わって17時50分頃。
こちらの施設、一つ何かしらのチケットを購入していると無料で自由に観られる星空ラウンジというものがあり、ちょうど18時から開始ということだったのでこちらも観てきました。
18時~星空ラウンジ
先ほどの投影と同じドーム1だったので今度はチェア席に。
深く沈み込んでリラックスできるイスなのでリクライニングなくても全然大丈夫、ゆったりできる感じです。庭でまったりする用にこういうの欲しいな~。
数分のテーマプログラムが次々流れていく構成で、最後の生解説以外はヒーリング系。良い感じの音楽と星空がひたすら流れています。
ただしやはり音響はズンズンします。
惑星のダンスというプログラムが好きでした。地球から見た惑星の動きの15年を2分に凝縮して見せてくれます。かわいい。
それと、まだ星座原盤の星を手で開けていた時代のコニカミノルタの裏話等聞けて興味深く面白かったです。総務さんのうっかりエピソードかわいい。
ラストの20分間はスタンダードな星空の生解説。
普段観ているものとの大きな違いと言えば投影中撮影全面オッケー、入退場自由ということですね。
というわけで撮ってみました。
プラネタリウムで投影中にカメラを取り出すことに対する心の中の違和感がすごい。
いざ見てみるといや~光邪魔なんだな~~ってなります。
ただお客さんたちが嬉しそうに綺麗な星空をスマホに収めようとキャッキャしてるのはとても良き。星きれー!って楽しんでるのが一番ですもんね。
あと年パス持ってるとこのラウンジに通い放題らしく、お仕事帰りのスーツ姿の人が途中からふらっと入ってきてたりしました。
これは銀座という立地ならではの魅力ですね。
一人の世界に入れるリラックススペースもあります。
この手のプラネタリウムは価格も大人価格ですが、このラウンジも込みでと割り切れば充分良いんじゃないかなと思いました。
ありがとうございました!
葛飾区郷土と天文の博物館
【生解説】有
【料金】450円(うち入館料100円)
【周辺施設】公園
【飲食】1階に飲み物のみ飲めるスペースあり
来訪時期:2022年7月末
亀有駅からバスで行こうとしましたがルートが複雑で馴染みがなく不安だったので作戦変更。お花茶屋駅から向かいました。徒歩8分とありますがカメラでぶらぶら撮影しながら向かってもせいぜい10分で到着したのでそんなにかからないかもしれません。
駅前はちょっとした飲食店なども多いですが、天文館に向かうにつれ住宅街になっていきます。
下町情緒の残る昭和の町並みにほっとします。
あと公園が多い印象。
駅から天文館への道のりは全く案内が出ていないので地図必須です。
道そのものは分かりやすく、歩いていると半球状の屋根を持った建物が突然現れるので目立ちます。
14時頃に到着。
暑い!館の目の前の小さな公園では別の時間帯には子どもたちが水遊びをしていました。
館の外に展示などは特に無し。
到着するとあれよあれよと案内されるがままに入館手続きが進み、受付で入館料とプラネタリウムの観覧料をまとめてお支払して入館証とパンフレットとプラネタリウムのチケットを受け取ります。
今回は16時の投影を観ます。
館内は見ごたえ充分で、2時間時間潰すのは余裕でした。5階建ての建物で基本見学できるのは1階から3階まで。
1階は飲物を飲んで休憩できる(食事は不可)ロビーと講堂、レファレンスコーナーがあり、
講堂横の吹き抜けでは大きな七夕飾りが来館者を出迎えてくれました。
大階段を登ると天文モチーフのステンドグラスが輝いていて、これがとても美しい。
これだけでわりと来て良かったという気分になります。
アートグラス作家・若林茂人氏の作品です。
常設展示は葛飾区の生活やこの地に縁のある歴史人物にスポットを当てたものが多く、昭和の世界に迷い込める体験型の展示などもあります。
子どもも楽しめる分かりやすい展示スペースがあるのは良いですね。
階段の踊り場にはフーコーの振り子という展示があり、夏休みということもあっていくつかの家族連れが熱心に動きを観察していました。
地球の自転を感じる、ワイヤーの長さ16mもある巨大な振り子です。
飲物が飲める休息スペースは1階ロビーのみですが、2階の展示室内や踊り場にも座って一息つけるソファーは随所に設置されています。
常設展示を見終えたところでまだプラネタリウムの開場までは時間があったのですが、ゆっくりドームまわりの見学もしたかったので一旦3階に上がってみます。
この壁、ステンドグラスだけかと思いきや中央をよく見ると太陽系の惑星の軌道が…!
ミニチュア惑星たちが壁に埋め込まれていてこれがめちゃめちゃいい。
かわいいです。
3階に上がるとまずキラキラの望遠鏡がずらっと出迎えてくれます。
天文展示室はデンマークの天文学者ティコ・ブラーエの巨大分度器、大アーミラリーが最高でした。
かっこいー!
こちらはレプリカですが、望遠鏡が発明される前はこうした道具を用いて正確に星の位置の観測を行っていたそうです。
当時これが置けたほど天井の高い建物がどんなものだったのかと思いを馳せます。
他にもタッチパネル式の展示から模型、アナログ資料、隕石まで幅広い展示があり、最新の天文ニュースがスクリーンでしっかり取り上げられていたりと、天文史と最新鋭が共存する素晴らしい空間でした。
展示室の見学後は軽くまだ誰もいないプラネタリウムギャラリーを一回り。
リニューアルされたばかりとあってピッカピカです。
近未来的な雰囲気が楽しいモニターに次から次へと案内が流れています。
遊園地のアトラクションのエントランスっぽい。
壁面にはピカピカの17世紀チェコの星図を元に作られたレリーフ。
1991年の開館当初から約26年間活躍していた先代の投影機、インフィニウムβもひっそりお出迎えしてくれています。
ぐるっと館内は見て回れたので休憩に1階へ戻ります。
この日は閉まっていましたが一階には講堂もあります。
ロビーの正面にはレファレンスコーナーとミュージアムショップ。
ロビーにはコインロッカーの奥に自販機も設置されています。
ちなみに周辺にコンビニは無いです。
中で食べれなくても外の公園で食べよう!と思っていても周りは住宅街なので、駅周辺で買っていった方が良いかと思います。
ミュージアムショップはこじんまりとしたスペースですが、オリジナルグッズの手ぬぐいがかわいい。
レファレンスコーナーには地域資料の類いから天文書籍の棚まで沢山の本が揃っているので、プラネタリウムの入場時間までここで時間を潰します。要するに図書室です。
さりげなく角に置かれた古時計が素敵でした。
ドームの入場開始は投影の10分前から。
さらに入場開始5分前には館内全体に放送が響き渡り、いつの間にか子どもたちで賑やかになった館内を再び3階に向かいます。
今度はエレベーターで向かいます。
エレベーターの中も星空がとても美しくてもっとゆっくり乗っていたかったくらいでした。
入口でチケットを確認してもらっていざ入場。
自由席です。
さて、ドーム内は正面に大きくスクリーンがとられた傾斜ドーム。
夏休みとあってなかなか賑やかなドーム内。
座席につくとまずおや?と。
このボタンを何に使うかの答えは始まるとすぐに分かりました。
今回鑑賞するのは「QUIZ!STAR PLANET」
葛飾区郷土と天文の博物館名物オリジナル番組です。
諸注意のアナウンスのあと、最後にこんなテロップが流れます。
「このプラネタリウムは眠れません」
朝から暑い外を歩き回っていてクタクタの私は寝る気満々だったので「やれるものなら」と臨戦態勢に入ります。
結論からお伝えすると、なんと寝ませんでした。面白かった。
たしかに眠れないですね。
ラジオDJイヅノさんと解説員さん、そして天の声CV大塚明夫さんの快活でテンポの良いコミカルなやりとりと超絶おもしろトーク()にあっという間に空気を支配され、子どもたちも大人たちもノリノリでクイズに挑んでいました。
ひじ掛けのボタンで実際にクイズに解答していくのですが、リアルタイムに自分たちの解答が進行に影響を与えていく参加型のシステムがとても楽しかったです。
クイズは単純に天文の知識があるだけでは解けないものもあって、逆に言えば知識がなくても頑張れば答えられる可能性があるのは良いです。
私は大問は4問中2問、早押しは1問ミスという結果でした。
しかしみんなで力を合わせた結果は…
名物の罰ゲームも食らうことができてホックホクです。ぜひ他のバージョンも体験したい。
投影の最後の方にお客様の声がそこそこの数紹介されるんですが、まあこの罰ゲームファンの多いこと。
随分長いこと投影しているシリーズだそうで、地域に愛されるんだな~という様子を肌で感じました。
最後まで楽しさたっぷりの天文館でした。
ありがとうございました!
帰りはどうせなら違うルートでと思いバスで亀有駅に出ました。
亀有駅まで行くバス停が周辺に4つほど紹介されているのですが、それぞれ本数は1時間に2本程度のものが多いので注意。
一応頑張れば数十分で歩ける距離のようですが真夏の酷暑でそのモチベーションはありませんでした。
両さんにご挨拶して帰路に着きました。
また来たい!
コニカミノルタプラネタリウム天空
【生解説】無
【料金】1,000~3,000円
【飲食】不可(スカイツリー内に飲食店多数)
来訪時期:2022年7月
東京スカイツリーに出掛けたついでに行ってきました。
番組数が豊富でヒーリング系からアニメ、J-POPコラボの類などスカイツリーに遊びに来た人がふらっと楽しめるようなキャッチーなプログラムばかりです。
いわゆる星空の解説を聞けるものはありません。
せっかくなので週末限定のLive in the DARK-CLASSIC-Nocturne music by F.Chopin
星空の下クラシックの生コンサートを聴けるというプログラムに。
チケット購入システムは完全に映画館と同じです。
座席は事前に指定する形で、カウンターのスタッフさんがある程度こちらの要望を聞きながら席を選んでくれます。
LEDが輝くキラキラしたドーム通路を抜けると、すでにセンターステージには演奏者さんがスタンバイしています。
投影はざっくり言うと「クラシックコンサートの背景がなんか綺麗な星空で素敵!」という感じ。概ね想像通りの形式でした。
純粋に弦楽四重奏の演奏会としてとても良かったです。
投影タイトルで謳っている通り曲目はショパンオンリー。
星空は特に星座絵が出たりすることはなく、春夏秋冬の星空が廻ってゆきます。
とっても癒されて良かったのですが、真後ろの席から終始ガンガン蹴られていたせいであまりその癒しの空間を満喫しきれなかったのが心残りです。
まあ、運ですね。
グッズコーナーはお洒落な商品が充実しててこういうところは商業プラネのさすがの魅力ですね。各番組にちなんだグッズまであって至れり尽くせり。
区営の施設ではなかなかこういうのはできないよなあ。
コスモプラネタリウム渋谷
コスモプラネタリウム渋谷(東京都渋谷区)
【生解説】有
【料金】大人600円/子ども無料
【周辺施設】建物内に図書館・劇場・ギャラリー
【飲食】エレベーターホールでのみ可(他のフロアに自販機あり)
来訪時期:2022年6月中旬
1957年に渋谷の真ん中に開館し、長きに渡って多くの人々に愛されてきた五島プラネタリウム。
2001年の閉館までついぞ訪れる機会には恵まれませんでしたが、2010年に満を持してこちらの渋谷区文化総合センター大和田に待望のコスモプラネタリウムが開館。
ずっと行きたい気持ちがありつつもどうしても渋谷という自分には賑やかすぎる街に足が向かず、ようやく行く機会を持つことができました。
駅から距離は近いはずなのに歩道橋ルートの難易度が高すぎてなかなか順路に辿り着けません。
交通誘導の方に道を聞いてようやく坂道の入口まで到着。
そこからはもう路地の坂道を上っていけば間違えようのないドームが見えてきます。
一見するとただの綺麗なオフィスビルなので、上を見上げない限りはここにプラネタリウムがあると思わないかもしれません。
プラネタリウムは12階です。
今回は16時から今夜の星めぐり(生解説)を見ます。
入口がまた複雑で、ロビーフロアと一階は別物だったりします。
こちらはロビーフロアの入口。
どちらからでもとりあえずエレベーターに乗ればOK。
想像していたよりずっとこじんまりとした施設で好感度爆上がりしました。
もっとがっつり観光客向けの娯楽施設のような雰囲気を想像していましたが、エレベーターで耳がキーンとなりがら12階に降りるとすぐ目の前に券売機があり、あとはちょっとした展示、待機列が全て収まるコンパクトなロビーのみのシンプルな空間。
スケジュールも各解説員の魅力を堪能できるように組まれてる感じが良い意味で意外でうれしかったです。
全解説員に二つ名がついているのは把握していたのですが、「この解説員さんの話を聞きたい」と訪れるお客さんが多い証拠なのかもしれませんね。
入場開始は5分前から。
16時からのチケットを購入し、展示を見てのんびり待機します。
五島プラネタリウムだった頃の資料や投影機のパーツの展示など、テンション上がります。
世界で最初にプラネタリウム投影機を作ったドイツのカールツァイス社のプラネタリウム。
五島プラネタリウムで使用されていたのは東ドイツ製のカールツァイスイエナ。
世界中で使用されていたため、言語もドイツ語版・英語版・日本語版が用意されていたそうです。こちらではドイツ版が展示されていました。
デジタルが普及する前、投影で映像を出すために使われていたというスライド。
このアナログ感……!
反対の壁にはプロジェクションマッピングで黄道12星座が輝いており、こちらで写真を撮ってる人が多かったです。
列形成の目印もかわいい。
さて、いざ時間になりドームの中に入るとすでに伝説のプラネタリアンこと村松氏が入場者に穏やかな小気味の良いトークを披露し、がっちり客席の心を掴んでおりました。
中央に投影機があり、席は基本どこに座っても正面が南に向くスタイル。
コンソールは一番後ろです。
投影は前半に今日の星空、後半に今回のテーマという王道形式で、心地よい語り口に夢心地になりながら南半球の星空の世界を堪能しました。
本当に耳に心地よすぎて、正直ちょこちょこ意識は飛んでいました。
生解説はやはりオーソドックスが一番ですね。
水戸黄門のような安心感。
ところで素晴らしかったのは投影中のマナーの良さ。
初めてプラネタリウムに来たであろう渋谷の若者たちもみんな静かにスマホも出さず鑑賞していて素晴らしかったです。
立地的にも施設の特性的にも、プログラム的にも静かに鑑賞したい層が多かったのかもしれません。
投影後は同施設の2階で五島プラネタリウム時代に使われていたカールツァイスイエナⅣ型投影機を展示しているということで覗いてみます。
エスカレーターでもエレベーターでも行けます。自販機もある。
ありました。図書館の目の前ですね。
カッコイイ!
1957年から2001年まで44年間の現役生活を終え、この場所から静かに渋谷の街を見守っていました。
真横にあるこもれび大和田図書館。
結構親子連れの方が利用しているようで、ここが渋谷のど真ん中であることを忘れてしまいそうなほどゆったりとした静かな空間でした。
帰り際にふと振り返ってみると、よく見たら外からも投影機が見えてました。
また他の解説員さんの投影も聞きに来たくなるな~~。
かわさき宙と緑の科学館
かわさき宙とみどりの科学館(神奈川県川崎市)
【生解説】有
【料金】大人400円/子ども無料~200円(年齢による)
【周辺施設】科学館内常設展示、生田緑地、岡本太郎美術館
【飲食】科学館併設のカフェ有/科学館内は飲食不可
来訪時期:2022年4月
たまプラーザ駅からバスに乗り、生田緑地入口のバス停から徒歩5分。
本来はよみうりランド前駅からバスのルートが一般的のようです。
案内板が多く一切地図を見ないでも生田緑地にたどり着けました。
立体駐車場も緑地入り口にあります。
平日ですが犬の散歩コースにしている人やお散歩に来た年配のご夫婦、写真を撮りに来ている人などでなかなかの賑やかさでした。
自転車で来ている人もちらほら見掛けましたが、緑地内は自転車には乗れないので施設を楽しむなら入口で預けてしまうのが無難なようです。
カエルの合唱と子どもたちの声が響き渡る緑地を抜けると大きく開けた広場に着きます。
このすぐ隣にプラネタリウム施設を備えたかわさき宙と緑の科学館があります。
科学館入口で検温消毒を済ませ、入場するとすぐにチケットカウンターがあります。
カウンターでスタッフの方にチケットを発券してもらうスタイルで、丁寧にご案内があり迷う余地はありません。
上部にもモニターがあり残席も一目瞭然。
平日は水曜日のみ2番組投影があります。
13:30~のフュージョン投影
15:00~の一般投影
今回は両回鑑賞します。
入場開始は投影15分前から。
開場まで1時間ほどあったので館内を見学することにしました。
博物館自体は無料で入館できます。
飲食は禁止。ごみ箱もありません。
入口のすぐ脇には先代の投影機!格好良い。
入口奥にはショップもありました。
THE・売店という感じです。
品揃えは天文中心で、館のオリジナルグッズもあれば宇宙関連商品、マスキングテープなど星座モチーフの雑貨も並んでいて、小さなコーナーですが見ていて楽しかったです。
星モチーフの雑貨でテンション上がりがちです。ガチャガチャもありました。
1階はドンとプラネタリウムが存在感を放っていて、フロアのもう半分はこちらもドドンと常設展示があります。
ドームの入場待機列もきっちりパーテーションが。なんともスタイリッシュなプラネタリウムです。
常設展示は地域に根差した動植物や地形の展示が中心。
ジオラマもありました。
上階へは階段かエレベーターが利用できます。
2階は中央が吹き抜けになっているため見かけの空間ほど見学スペースはありませんが、天文関係の展示がありちょっとした映像が流れていたりしました。
3階のアストロテラス(天体観望スペース)は残念ながら閉鎖中で上がれず。
さらっと見学したあとまだ時間に余裕があったので館の目の前の広場でのんびり。
ベンチも多く、ピクニックがてらお弁当を広げているご家族もいらっしゃいました。
生田緑地、初めて来ましたがSLや電車の屋外展示もあったり、大人はゆったり、子どもは思いきり走り回って遊べる良い場所ですね。
さて、そろそろ移動しようかと再び科学館の中に入ると、投影20分前ですでにお客さんが待機列に15名ほど並んでいました。
感染対策のためチケットにスタンプは押さず目視。
ドーム内は自由席ですが必ず間隔が空くように使用可能な席が制限されていました。
フラットなワンフロアで、投影器を視線の中心にぐるっと囲む形。
館の目玉でもあるピッカピカの新型MEGASTARにワクワクしながらコンソールのすぐ横の席に座りました。
ドーム内はスマホの電波無し。
投影開始前と投影終了後はドーム内撮影可とのことでここぞとばかりにピカピカに輝くメガスターを撮りまくりました。
さて13:30のフュージョン投影
「過去と未来への旅」
客層は大人オンリー。
MEGASTAR-Ⅲ FUSIONの機能を最大限に活かし製作された番組をフュージョン投影と呼称しているそうで、とても楽しみにしていました。
前半に解説員さんによる星空の生解説があり、後半が丸々映像番組というスタイル。
前半の生解説でいきなり、星空本当に綺麗だな!?と美しさにびびり散らかします。
よくお世話になる投影器は"そこに光の点がある"のがくっきり見える感じですが、こちらは本当に星がそこにあるよう。
吸い込まれるような自然で美しい瞬きやきらめきでうっとりしてしまいました。
年配の女性の解説員さんの優しい語り、イントネーションが独特でおもしろい。
ちなみにこちらのドームはコンソールから見た正面は真南ではなくやや西よりでした。
ただ、番組の映像を正面から観たい場合はコンソール周辺で良いと思います。
後半の映像番組は宇宙の過去と未来の話。
知識として知っている話でもCGが圧倒的に美しいと迫力があります。
宇宙の未来の話を聞くとヒトの歴史の無常さと無力感に苛まれていつもちょっと凹むんですよね……。
次の投影まで時間があるのでメニューを見て気になっていた併設のカフェ星めぐりで気力を回復します。
12時頃は賑わっていましたがちらっと見掛けた12時45分頃にはかなりゆったり空いていて、この時間(14時頃)も落ち着いていました。
14時台となると売り切れのメニューもちらほらあり、サンドイッチや食べたかったこぐま座パフェも売り切れ!残念。
せっかくなら天文にちなんだメニューがいいな~と「チョコレートプラネットパフェ」と「マジックアワー」にしました。
マジックアワー、すごく綺麗な飲み物。
下の方でグラデーションを作っているのはレモンピール。
炭酸かな?と思いましたが違いました。味ははちみつレモンのような感じです。甘さ控えめでさっぱりしていて期待以上に美味しかったです。
チョコレートプラネットパフェはごく普通の美味しいチョコレートパフェでした。頼むときから分かっていたけど名前以外に天文を感じる要素は特にない。
ちょうど食べ終えた頃15時回の入場が開始したので今度はやや南西側のコンソールがよく見える席にしてみました。
一般投影はリバイバル投影と称し過去の投影テーマを復活投影しているようです。
関西弁の若い女性の解説員さんによるハキハキと明るい投影で、リバイバルのテーマは「大人の学習投影」。
私が通っていた小学校ではプラネタリウムでの学習投影は実施されておらず正直羨ましかったのでとても嬉しいテーマでした。
夏至や冬至の日周運動などまさしく小学校3~4年で習う理科の授業で、相変わらず星は群を抜く美しさ。
夜明けにかけての光のうつろいがゆっくり弧を描く深紅のメガスターに反射する様が非常に美しく、この日最も印象に残った光景になりました。
またぜひ観たいな。
大満足!!
投影終了後は館を出て生田緑地内をぐるりとお散歩。
結局閉園の17時まで緑地内を満喫しました。
岡本太郎美術館の手前にもカフェがあり、外看板を覗くとこちらもメニューはほぼ同じようです。
チョコレートプラネットパフェと同じパフェが違う名前で載ってました。
せっかくなので展望台に向かってみると道中ではライラックがつぼみを膨らませていたり、ほととぎすの声が響き渡る木漏れ日のなかを数種類の山桜や山吹が綺麗に咲いていたり、とても良い散策路。
自販機も公衆トイレもベンチもあちこちにあり、地図で見るだけだとどの施設も結構歩きそうな印象を受けますが実際はそうでもないので気楽に歩けます。
展望台の横には子どもが遊べるちょっとしたアスレチックがあり、近所の小学生たちが遊んでいました。
展望台って良いですよね。なんか見つけると登りたくなってしまう。
この日は長野の山まで望める好条件で、冬などさらに条件が良いと新潟まで見えるそうです。
展望台にはぐるっとその方位を示す十二支が鎮座していました。
これがめちゃかわいくてゆっくり写真を撮りたかったんですがタイムオーバー。
プラネタリウムでも冒頭に解説員さんからこの展望台からの景色を軸に建物や方角の解説が入るので、そちらを聞いてから来るとより楽しいかもしれません。
冬に来ると空気が澄んでいてより眺めが良いそうですよ。
17時の放送が入りポツポツと帰路に付く人々に倣い生田緑地を後にしました。
のんびりしててとても良かったのでまた違う季節にも来てみたいな。
相模原市立博物館
【生解説】有
【料金】大人500円/子ども200円
【周辺施設】博物館内常設展示・企画展示/JAXA相模原キャンパス交流棟
【飲食】2階に飲食スペースあり(販売は自販機のお菓子と飲み物のみ。周辺にコンビニ無し)
来訪時期:2022年3月末
淵野辺駅から行きました。
淵野辺駅は駅の発着音が銀河鉄道999だったり、道が星座の名前を冠していたり、館に向かう道すがらも楽しいです。
駅前から館へ続くのどかな道は「いて座通り」。
あちらこちらに咲き乱れるすみれや満開の桜を堪能するなんとも気持ちの良いお散歩コースでした。
学生街なこともあり駅前は賑わっていますが、一歩離れると自然の多い地域だなと感じます。
館の目の前にはJAXA相模原キャンパス。
淵野辺駅からも相模大野駅からも館の目の前までバスが出ています。
ホームページからはレトロな印象を受けますが、ガラス張りの光溢れる素敵な施設です。
10:30からのオリジナル番組「プラネタリウムで宇宙たんけん!」を観賞します。
主な施設としては常設展示室・特別展示室・プラネタリウムがあり、プラネタリウム以外は無料。
入ってすぐにはやぶさ2のレプリカがどーん!と迎えてくれます。
館内は観るものが多いので時間を潰すのに困らないです。
春休みなこともありそこそこ親子連れの方や小学生同士で来館している方もいて楽しそうに見学していました。
プラネタリウムの手前にある券売機でチケットを購入。
投影10分前に入場開始。
広い!座席はシアター型で映画館でよく見るスタイル。
中段真ん中に投影器があり、その最後列にコンソールがあります。
ドームは全天ではなく北は見えません。
投影器の真横の席にしました。
子供向け番組と銘打たれていますが大人だけのお客さんもそこそこいました。
前半に子ども向けに噛み砕かれた今夜の星の生解説があり、後半の「宇宙旅行」も解説員さんとキャラクターが掛け合いしながら進んでいく構成。
オリジナル番組はその館の個性が一番現れてるような気がして好きです。
おびのっち(出土品をモチーフにした館のキャラクター)と解説員さんの和やかなやりとりでお話が進んでいくほのぼのストーリー。
手作り感がめちゃくちゃ良い。
相模原のオリジナル番組はこの掛け合いスタイルが定番のようで、また他のストーリーも観に来たいです。
投影が終わってドームを出ると天文関連の展示コーナーがあります。
さすが施設の目の前にJAXAがあるとあって、パネル展示に限らず隕石やロケットのパーツなど宇宙関連の実物展示も多く見ごたえがあります。
部屋の奥には小さいながらプロジェクションマッピングがあり幻想的な空間が作られていました。
展示室の脇にあるパネル展示の奥には天文研究室という部屋があり、これでもかと天文関連の本や雑誌が敷き詰められた図書館のような空間でした。
プラネタリウムスペースの出入口に各番組の案内や今月の星空の様子など手作りの広報物が置かれています。
常設展も観ていきました。
この館のキャラクター「おびのっち」、プラネタリウム番組にもしっかり登場していますが、そのオリジナルもばっちり観れます。
大正~昭和の日常生活品が並べられた展示室が大変好きでした。
顔はめパネルがある!
特別展期間中だったのでこちらも覗いてきました。ここは1ヶ所のみ撮影OKであとは不可。
ここにも顔はめパネルある!!
全体的にゆったり過ごせるスペースが多くて良いです。ちょっと座って休憩できる場所も沢山あります。
喫茶室が気になり2階も覗きにいきます。
上がる手段は階段かエレベーター。
ここは喫茶というより飲食可のフリースペースという感じでした。
1階は飲めるところはあるけど食べられるところは無いので食事はここで。
とはいっても飲み物とお菓子の自販機があるだけなので自分で持ち込んだものをここで食べる感じです。
ごみ箱はありませんので持ち帰りましょう。
グッズコーナー。
一般的な天文関係のスペースは一角ですが、他にも館のオリジナルグッズやJAXA関連グッズなどあって面白かったです。
ひととおり館内の見学を終えて外を散策。
館のすぐ横に駐車場。
はやぶさ2の記念マンホール、館の入り口手前にありました!
結局10時過ぎに来館してゆっくり13時ごろまで観て回ってました。楽しかった!
駐車場の横には遊歩道があり、天気も良く桜も満開のお花見日和だったのでお散歩していきました。
プラネタリウムの解説でJAXAの交流棟が自由に見学できることを知ったので帰りに寄ってみます。
警備員さんにお声がけして入っていくと、キャンパス内では様々な人が各々の時間を過ごしていました。
なんだかさりげなくその辺にいる人が全員すごい人に見えます。
こちらも桜が満開でした。
ここが交流棟。
入ると見学者用のシールを戴けます。
なんか凄そうなメカ(探査機)が沢山で近未来のよう。巨大な装置を見上げるだけでワクワクします。でっかい!天井が高い!
時間区切りで壁面スクリーンを使った映像を観られるのですが、見学に来ていた子どもたちが目を輝かせて観ていました。
小学生くらいの子もいれば天文部とおぼしき高校生の団体もちらほら。
おみやげにポストカード戴きました。
とても良い時間でした。
帰りは昼食がてら駅で星座探しの散策をしていました。本当に町中宇宙関係のモチーフが多く歩くのが楽しかったです。
まずは年期の入ったバスロータリーの椅子に星座。
いて座通りではいて座・カシオペア座・ヘルクレス座・アンドロメダ座・はくちょう座を見つけました。
ご飯さんを求めて賑やかな駅の商店街側に移動。
ここの交差点にもドトール前と同じはやぶさ2の記念マンホールがありました。
カシオペア通り、レトロな商店街です。
個人的にこのタイルデザインが一番テンション上がりました。
探しててうわー楽しいなと思うのは、通りごとにタイルのデザインが全く違うこと。
設置された時期が異なっていて、徐々に星座に関するオブジェクトが増えていったのかな~と感じました。
そしてこれが1番見付けるのが難しかった、はくちょう座通りに1つだけあったマンホール。
道路の舗装を手掛かりに探し回ると、裏路地を抜けた先にありました。
はくちょう座通りから進むとだいぶ人通りも落ち着いてきて、住宅街に差し掛かります。
ゆっくり食べたかったので通りの古本カフェで遅めの昼食をとり、帰りに駅前のこと座通りを覗いてみます。
こと座通りはいて座通りと同じくらい星座のバリエーションが豊富で探すのが楽しかったです。
かなり沢山タイルを見つけた気がしますが、多分これでも全部ではないんだろうなと思わせるほど町中に星座が溢れていました。
星座探しを楽しんで、帰りの電車に乗ったのは16時。
朝から一日めいっぱい宇宙に触れた充実した穏やかな春の日でした。