PM21:00南

3/300

かわさき宙と緑の科学館

かわさき宙とみどりの科学館(神奈川県川崎市)

 

【生解説】有

【料金】大人400円/子ども無料~200円(年齢による)
【周辺施設】科学館内常設展示、生田緑地、岡本太郎美術館
【飲食】科学館併設のカフェ有/科学館内は飲食不可

 

来訪時期:2022年4月



たまプラーザ駅からバスに乗り、生田緑地入口のバス停から徒歩5分。

本来はよみうりランド前駅からバスのルートが一般的のようです。

案内板が多く一切地図を見ないでも生田緑地にたどり着けました。

立体駐車場も緑地入り口にあります。

平日ですが犬の散歩コースにしている人やお散歩に来た年配のご夫婦、写真を撮りに来ている人などでなかなかの賑やかさでした。

自転車で来ている人もちらほら見掛けましたが、緑地内は自転車には乗れないので施設を楽しむなら入口で預けてしまうのが無難なようです。

カエルの合唱と子どもたちの声が響き渡る緑地を抜けると大きく開けた広場に着きます。


このすぐ隣にプラネタリウム施設を備えたかわさき宙と緑の科学館があります。

科学館入口で検温消毒を済ませ、入場するとすぐにチケットカウンターがあります。
カウンターでスタッフの方にチケットを発券してもらうスタイルで、丁寧にご案内があり迷う余地はありません。

上部にもモニターがあり残席も一目瞭然。

平日は水曜日のみ2番組投影があります。
13:30~のフュージョン投影
15:00~の一般投影

今回は両回鑑賞します。

 

入場開始は投影15分前から。

開場まで1時間ほどあったので館内を見学することにしました。
博物館自体は無料で入館できます。
飲食は禁止。ごみ箱もありません。

入口のすぐ脇には先代の投影機!格好良い。

入口奥にはショップもありました。

THE・売店という感じです。
品揃えは天文中心で、館のオリジナルグッズもあれば宇宙関連商品、マスキングテープなど星座モチーフの雑貨も並んでいて、小さなコーナーですが見ていて楽しかったです。

星モチーフの雑貨でテンション上がりがちです。ガチャガチャもありました。

1階はドンとプラネタリウムが存在感を放っていて、フロアのもう半分はこちらもドドンと常設展示があります。

ドームの入場待機列もきっちりパーテーションが。なんともスタイリッシュなプラネタリウムです。

常設展示は地域に根差した動植物や地形の展示が中心。

ジオラマもありました。

上階へは階段かエレベーターが利用できます。

2階は中央が吹き抜けになっているため見かけの空間ほど見学スペースはありませんが、天文関係の展示がありちょっとした映像が流れていたりしました。
3階のアストロテラス(天体観望スペース)は残念ながら閉鎖中で上がれず。

さらっと見学したあとまだ時間に余裕があったので館の目の前の広場でのんびり。
ベンチも多く、ピクニックがてらお弁当を広げているご家族もいらっしゃいました。
生田緑地、初めて来ましたがSLや電車の屋外展示もあったり、大人はゆったり、子どもは思いきり走り回って遊べる良い場所ですね。

さて、そろそろ移動しようかと再び科学館の中に入ると、投影20分前ですでにお客さんが待機列に15名ほど並んでいました。

感染対策のためチケットにスタンプは押さず目視。
ドーム内は自由席ですが必ず間隔が空くように使用可能な席が制限されていました。
フラットなワンフロアで、投影器を視線の中心にぐるっと囲む形。
館の目玉でもあるピッカピカの新型MEGASTARにワクワクしながらコンソールのすぐ横の席に座りました。


ドーム内はスマホの電波無し。
投影開始前と投影終了後はドーム内撮影可とのことでここぞとばかりにピカピカに輝くメガスターを撮りまくりました。

 

さて13:30のフュージョン投影

「過去と未来への旅」
客層は大人オンリー。

MEGASTAR-Ⅲ FUSIONの機能を最大限に活かし製作された番組をフュージョン投影と呼称しているそうで、とても楽しみにしていました。
前半に解説員さんによる星空の生解説があり、後半が丸々映像番組というスタイル。

 

前半の生解説でいきなり、星空本当に綺麗だな!?と美しさにびびり散らかします。
よくお世話になる投影器は"そこに光の点がある"のがくっきり見える感じですが、こちらは本当に星がそこにあるよう。
吸い込まれるような自然で美しい瞬きやきらめきでうっとりしてしまいました。
年配の女性の解説員さんの優しい語り、イントネーションが独特でおもしろい。
ちなみにこちらのドームはコンソールから見た正面は真南ではなくやや西よりでした。
ただ、番組の映像を正面から観たい場合はコンソール周辺で良いと思います。
後半の映像番組は宇宙の過去と未来の話。
知識として知っている話でもCGが圧倒的に美しいと迫力があります。

宇宙の未来の話を聞くとヒトの歴史の無常さと無力感に苛まれていつもちょっと凹むんですよね……。

次の投影まで時間があるのでメニューを見て気になっていた併設のカフェ星めぐりで気力を回復します。

12時頃は賑わっていましたがちらっと見掛けた12時45分頃にはかなりゆったり空いていて、この時間(14時頃)も落ち着いていました。
14時台となると売り切れのメニューもちらほらあり、サンドイッチや食べたかったこぐま座パフェも売り切れ!残念。

せっかくなら天文にちなんだメニューがいいな~と「チョコレートプラネットパフェ」と「マジックアワー」にしました。

マジックアワー、すごく綺麗な飲み物。
下の方でグラデーションを作っているのはレモンピール。
炭酸かな?と思いましたが違いました。味ははちみつレモンのような感じです。甘さ控えめでさっぱりしていて期待以上に美味しかったです。

チョコレートプラネットパフェはごく普通の美味しいチョコレートパフェでした。頼むときから分かっていたけど名前以外に天文を感じる要素は特にない。

ちょうど食べ終えた頃15時回の入場が開始したので今度はやや南西側のコンソールがよく見える席にしてみました。

一般投影はリバイバル投影と称し過去の投影テーマを復活投影しているようです。
関西弁の若い女性の解説員さんによるハキハキと明るい投影で、リバイバルのテーマは「大人の学習投影」。
私が通っていた小学校ではプラネタリウムでの学習投影は実施されておらず正直羨ましかったのでとても嬉しいテーマでした。
夏至冬至の日周運動などまさしく小学校3~4年で習う理科の授業で、相変わらず星は群を抜く美しさ。
夜明けにかけての光のうつろいがゆっくり弧を描く深紅のメガスターに反射する様が非常に美しく、この日最も印象に残った光景になりました。

またぜひ観たいな。

大満足!!

投影終了後は館を出て生田緑地内をぐるりとお散歩。
結局閉園の17時まで緑地内を満喫しました。
岡本太郎美術館の手前にもカフェがあり、外看板を覗くとこちらもメニューはほぼ同じようです。
チョコレートプラネットパフェと同じパフェが違う名前で載ってました。

せっかくなので展望台に向かってみると道中ではライラックがつぼみを膨らませていたり、ほととぎすの声が響き渡る木漏れ日のなかを数種類の山桜や山吹が綺麗に咲いていたり、とても良い散策路。
自販機も公衆トイレもベンチもあちこちにあり、地図で見るだけだとどの施設も結構歩きそうな印象を受けますが実際はそうでもないので気楽に歩けます。

展望台の横には子どもが遊べるちょっとしたアスレチックがあり、近所の小学生たちが遊んでいました。

展望台って良いですよね。なんか見つけると登りたくなってしまう。
この日は長野の山まで望める好条件で、冬などさらに条件が良いと新潟まで見えるそうです。
展望台にはぐるっとその方位を示す十二支が鎮座していました。

これがめちゃかわいくてゆっくり写真を撮りたかったんですがタイムオーバー。
プラネタリウムでも冒頭に解説員さんからこの展望台からの景色を軸に建物や方角の解説が入るので、そちらを聞いてから来るとより楽しいかもしれません。

冬に来ると空気が澄んでいてより眺めが良いそうですよ。

 

17時の放送が入りポツポツと帰路に付く人々に倣い生田緑地を後にしました。

 

のんびりしててとても良かったのでまた違う季節にも来てみたいな。