名古屋市立科学館
【生解説】有
【料金】大人800円/子ども無料
【周辺施設】公園
【飲食】不可(施設内に飲食コーナー有)
来訪時期:2022年12月末
「広すぎて音の反響が不思議だよ」
と聞いてからずっと行ってみたかった名古屋市科学館。
昭和37年に開館し、プラネタリウムドームの大きさでギネス記録を持つ館です。
新幹線で名古屋に到着。
寒くて長距離を歩く自信がなかったので、地下鉄の24時間券を買って東山線で伏見駅に向かいます。
伏見駅に降りて5番出口へ向かうともうそこから嫌な予感。
親子連れがあっちもこっちもダッシュで5番出口に向かってきます。
地上に出てまっすぐ左に向かうと、広い大通りに突然木々がの固まりが現れるのでもうすぐにここが敷地内だなとわかります。
白川公園に着きました。
この中に科学館があります。
今回は寄りませんでしたがちょうど科学館の真向かいに美術館もありました。
裏から回っていく途中でももう分かるサイズ感。でっかい。
ぐるりと公園を回り込んで正面に到着しました。
さっそく日本一の大きさを誇るドームがその姿を覗かせています。
科学館の入口へ向かうと、9:30到着ですでに大行列。
館の前はお祭り騒ぎになっていました。
真下に立つとあまりの大きさに圧倒されます。
見上げていると首が痛くなってくるほど。
列整理の方が人数カウントを取りながらチケットを案内してくれます。
10時の回までに販売スペースまで辿り着くことはすでに厳しいだろうというアナウンスでした。
ここまで来たのですから並ぶしかありません。
いざ館内へ。
館の外の列から館内へは20分くらいだったかと思います。
案内の通り、並び始めていざチケットが買えたのが10時ごろ。
座席は自動指定席です。地下鉄の24時間券があると割引で720円。
15分前から入場開始です。
チケットは一度に複数回をまとめて購入はできず一回ごと列に並び直す形です。
15時台のチケットを購入したので一旦出ると、10時すぎの時点でもまだまだ引き続きお客さんがひっきりなしにやってきていました。
ただ列は少し解消されていて、館の外までは伸びず館内に収まる程度の量に。
白川公園は遊具などはありませんが広々としていてカフェもあり、ベンチも多く、自販機もあります。皆思い思いの時間をゆっくり過ごしてる様子でした。
屋外展示も少し。
ただ中の展示のボリュームがありすぎるのでまったく見る暇はありませんでした。
一旦名古屋駅に戻りモーニングを食べたりなんだりと観光してから改めて伏見駅へ。
やっぱりでっかい。
科学館入り口の目の前にミュージアムショップとカフェがあります。
14時30分頃、入館。
館内は6階建てで、
それぞれのフロアごとにテーマの展示室が設けられています。
とりあえずプラネタリウムのある6階を目指してエスカレーターを上がります。
エレベーターも2台あります。
とにかく1フロア1フロアが広い。
各階にちょっとしたベンチなどもあり、また4階には大きな休憩スペースも設けられています。自販機や授乳室もあります。
入場開始まで時間があったので天文の展示がある5階を見学。
後述しますがとても見応えのある展示でした。
さて、投影開始15分前になると館内放送が流れ、お客さんが一斉に6階に押し寄せます。
これがもうお祭り騒ぎで大変です。
広さ日本一ということは当然客席数も半端無し、それが完売してるとなればまあそうでしょうという感じです。
これ、指定席制なのありがたいです本当に。
おかげで「見やすい席行きたい!急がねば」という焦りもなく落ち着いて少し波が引いてから6階へ向かえます。
案の定ドーム入口はずらっと長い列が伸び、人々がゆるゆると巨大なドームに収容されていくところでした。
直前にもトイレがあります。
プラネタリウム前のホワイエ。
入場時は立ち入り不可になってました。
いざ、自らも巨大な球の中に身を投じます。
なんだか宇宙船にでも乗り込む気分です。
入場すると目の前にドーンと投影機が鎮座しています。
そして最初に思ったことは皆同じでしょう。
ひっろい。
いや広っ。
とてもではありませんがカメラの画角には収まりません。
ありがたいことに席はコンソールの近くの正面南の席でした。
中央に投影機があって360°座席が取り囲む形なので人によって見ている方向がてんでバラバラになります。
特徴的だなとおもったのは座席。
1席ずつ完全に独立していて、リクライニングの他、左右に回るようになっています。今回私は南向きだったので特に見にくさを感じることはありませんでしたが、これがあればどの席にいても解説の方角を追うのに首を痛める必要がなくとても良いなと思いました。
BGMにJポップや洋楽ロックが流れる中施設は昔ながらのプラネタリウムという不思議な空間。
お客さんは老若男女、ファミリーからカップルまで様々です。
さて、話に聞いていたとおり音響が変です。
前説は自動音声が流れるのですが、その声が広すぎるドームに反響して二重に聞こえるのです。
そしてこちらも歴史を感じたのは据え付けの方角表示。
投影中は冒頭のみドームにも方角が表示され、そのあとはずっとこの赤いデジタル表示が目印となっていました。
大きなドームに怪しげにユニバーサリウムの投影機が影を落としています。
いざ投影が始まると、お姉さんの解説はBGMほど音が重複してはいませんでした。
広すぎるのでパワーポイントをいろんな方角に3つくらい映し出していて新鮮でした。
日没や満天などではBGMは無く、無音で静かに空が移り変わって行きます。
さて、今回のプラネタリウムのテーマは火星接近について。
火星からの夜明け、地球が普通の星として映っていた映像が大変印象的でした。
これだけの人数がいて果たしてストレス無く投影に集中できるのかと不安でしたが、なんとほぼ集中を妨げられることはなく見ることができました。
広すぎて遠くで人が途中退室しても対岸の火事です。
落ち着いて見られて大満足でした。
さて、館内には14時30分頃入場して30分ほど見学していましたが当然回りきれるわけもなく、6階から一フロアずつ降りながら見学していきました。
ちなみに閉館の17時までいても全く時間は足りなかったです。
特に5階が面白すぎました。
5階6階が天文関係の展示で、6階は宇宙開発。
5階は天文学の歴史や、宇宙についての展示です。
投影が終わった足でまず6階を見学しました。
こちらはロケットや宇宙開発分野、地球内部の調査の手法などの展示です。
そしていざ5階の天文学の歴史を辿るフロアへ。
なんとドームの下部分が天文の展示室となっているんです。
入って目に飛び込んでくるこの光景がもう最高です。
個人的には特に江戸時代の天文学のコーナーとプラネタリウムの仕組みの展示が面白かったです。
1962年11月3日の開館当初から2010年8月31日まで市立名古屋科学館で投影を行っていました。
あと珍しいな~と思ったのはデジタル式プラネタリウムの初期の型の展示です。
デジタルはデジタルの良さがあって自分はとても好きなのでこれもうれしいです。
部屋の周囲にはぐるっと取り囲むように惑星や恒星、流星、彗星などの天体、隕石等の映像を交えた展示。宇宙そのものについての科学的なトピックが中心です。
そして中央部分では実際の天体観測に関する模型や体験型の展示を見ることができ、
時間があれば数時間かけてゆっくり回りたい内容の濃さと幅広さでした。
実はこの5階でほぼ時間を使い果たしてしまい、
4階から2階の科学のフロアは15分くらいで慌てて見学しました。
かなり大型の体験型の展示が多く、子どもたちが皆目を輝かせて楽しんでいたのが印象的でした。
ちなみに4階の天文館は休止中でした。
3階には広い休憩室、ラウンジスペースがあり落ち着いて休憩をとることができます。
自販機もあるしベビールームもあります。
2階のわかりにくい奥まったところ(理工館)に恐竜や化石の展示があり、個人的なお気に入りはそこでした。ドラマガリレオの撮影でも使われていたそうです。
かなり駆け足での見学でしたがそれでも見応えたっぷりの展示で、全体的に体験型の展示が多いのが印象的でした。
これは子どもも大人も一日中飽きずにいられますね。
帰りは理工館の一階から出入り口に直通しており、ここには4階よりもさらに大型の休憩室がありました。
飲み物、アイスの自販機もありました。
あとロッカーが元素記号なのがかわいかったです。
17時ぴったりに退館。
広い空間がもぬけの殻でなんだか不思議な気分です。
郷愁を感じたのもつかの間、おみやげやさんは人でごった返していました。
欲しいものたくさんですごく楽しかったです。
可愛くて天文好きな人が心踊るグッズが一杯あったと思います。
食物連鎖ぬいぐるみがかわいすぎた…諦めたけど…。
最後にもう一度巨大なドームにさよならして、名古屋駅で味噌煮込みうどんを食べて岐路につきました。
楽しかったなあ。良い年の瀬になりました。