PM21:00南

3/300

葛飾区郷土と天文の博物館

葛飾区郷土と天文の博物館(東京都葛飾区)

 

【生解説】有

【料金】450円(うち入館料100円)

【周辺施設】公園

【飲食】1階に飲み物のみ飲めるスペースあり

 

来訪時期:2022年7月末

 

 

亀有駅からバスで行こうとしましたがルートが複雑で馴染みがなく不安だったので作戦変更。お花茶屋駅から向かいました。徒歩8分とありますがカメラでぶらぶら撮影しながら向かってもせいぜい10分で到着したのでそんなにかからないかもしれません。

駅前はちょっとした飲食店なども多いですが、天文館に向かうにつれ住宅街になっていきます。

下町情緒の残る昭和の町並みにほっとします。

あと公園が多い印象。

駅から天文館への道のりは全く案内が出ていないので地図必須です。

道そのものは分かりやすく、歩いていると半球状の屋根を持った建物が突然現れるので目立ちます。

14時頃に到着。

暑い!館の目の前の小さな公園では別の時間帯には子どもたちが水遊びをしていました。

館の外に展示などは特に無し。

到着するとあれよあれよと案内されるがままに入館手続きが進み、受付で入館料とプラネタリウムの観覧料をまとめてお支払して入館証とパンフレットとプラネタリウムのチケットを受け取ります。

今回は16時の投影を観ます。

館内は見ごたえ充分で、2時間時間潰すのは余裕でした。5階建ての建物で基本見学できるのは1階から3階まで。

1階は飲物を飲んで休憩できる(食事は不可)ロビーと講堂、レファレンスコーナーがあり、

 

2階は常設展示室、3階がプラネタリウムと天文展示室。

講堂横の吹き抜けでは大きな七夕飾りが来館者を出迎えてくれました。

大階段を登ると天文モチーフのステンドグラスが輝いていて、これがとても美しい。

これだけでわりと来て良かったという気分になります。

アートグラス作家・若林茂人氏の作品です。

常設展示は葛飾区の生活やこの地に縁のある歴史人物にスポットを当てたものが多く、昭和の世界に迷い込める体験型の展示などもあります。

子どもも楽しめる分かりやすい展示スペースがあるのは良いですね。

階段の踊り場にはフーコーの振り子という展示があり、夏休みということもあっていくつかの家族連れが熱心に動きを観察していました。

地球の自転を感じる、ワイヤーの長さ16mもある巨大な振り子です。

飲物が飲める休息スペースは1階ロビーのみですが、2階の展示室内や踊り場にも座って一息つけるソファーは随所に設置されています。

常設展示を見終えたところでまだプラネタリウムの開場までは時間があったのですが、ゆっくりドームまわりの見学もしたかったので一旦3階に上がってみます。

この壁、ステンドグラスだけかと思いきや中央をよく見ると太陽系の惑星の軌道が…!

 

ミニチュア惑星たちが壁に埋め込まれていてこれがめちゃめちゃいい。

かわいいです。

3階に上がるとまずキラキラの望遠鏡がずらっと出迎えてくれます。

そこを抜けると左手に天文展示室、右手にプラネタリウム

文展示室はデンマーク天文学者ティコ・ブラーエの巨大分度器、大アーミラリーが最高でした。

かっこいー!

こちらはレプリカですが、望遠鏡が発明される前はこうした道具を用いて正確に星の位置の観測を行っていたそうです。

当時これが置けたほど天井の高い建物がどんなものだったのかと思いを馳せます。

 

他にもタッチパネル式の展示から模型、アナログ資料、隕石まで幅広い展示があり、最新の天文ニュースがスクリーンでしっかり取り上げられていたりと、天文史と最新鋭が共存する素晴らしい空間でした。

展示室の見学後は軽くまだ誰もいないプラネタリウムギャラリーを一回り。

リニューアルされたばかりとあってピッカピカです。

近未来的な雰囲気が楽しいモニターに次から次へと案内が流れています。

遊園地のアトラクションのエントランスっぽい。

壁面にはピカピカの17世紀チェコ星図を元に作られたレリーフ

1991年の開館当初から約26年間活躍していた先代の投影機、インフィニウムβもひっそりお出迎えしてくれています。

ぐるっと館内は見て回れたので休憩に1階へ戻ります。

この日は閉まっていましたが一階には講堂もあります。

ロビーの正面にはレファレンスコーナーとミュージアムショップ。

ロビーにはコインロッカーの奥に自販機も設置されています。

ちなみに周辺にコンビニは無いです。

中で食べれなくても外の公園で食べよう!と思っていても周りは住宅街なので、駅周辺で買っていった方が良いかと思います。

ミュージアムショップはこじんまりとしたスペースですが、オリジナルグッズの手ぬぐいがかわいい。

レファレンスコーナーには地域資料の類いから天文書籍の棚まで沢山の本が揃っているので、プラネタリウムの入場時間までここで時間を潰します。要するに図書室です。

さりげなく角に置かれた古時計が素敵でした。


ドームの入場開始は投影の10分前から。

さらに入場開始5分前には館内全体に放送が響き渡り、いつの間にか子どもたちで賑やかになった館内を再び3階に向かいます。

今度はエレベーターで向かいます。

エレベーターの中も星空がとても美しくてもっとゆっくり乗っていたかったくらいでした。

入口でチケットを確認してもらっていざ入場。

自由席です。

さて、ドーム内は正面に大きくスクリーンがとられた傾斜ドーム。

夏休みとあってなかなか賑やかなドーム内。

座席につくとまずおや?と。

このボタンを何に使うかの答えは始まるとすぐに分かりました。

今回鑑賞するのは「QUIZ!STAR PLANET」

葛飾区郷土と天文の博物館名物オリジナル番組です。

諸注意のアナウンスのあと、最後にこんなテロップが流れます。

「このプラネタリウムは眠れません」

 

朝から暑い外を歩き回っていてクタクタの私は寝る気満々だったので「やれるものなら」と臨戦態勢に入ります。

 

結論からお伝えすると、なんと寝ませんでした。面白かった。

たしかに眠れないですね。

ラジオDJイヅノさんと解説員さん、そして天の声CV大塚明夫さんの快活でテンポの良いコミカルなやりとりと超絶おもしろトーク()にあっという間に空気を支配され、子どもたちも大人たちもノリノリでクイズに挑んでいました。

ひじ掛けのボタンで実際にクイズに解答していくのですが、リアルタイムに自分たちの解答が進行に影響を与えていく参加型のシステムがとても楽しかったです。

 

クイズは単純に天文の知識があるだけでは解けないものもあって、逆に言えば知識がなくても頑張れば答えられる可能性があるのは良いです。

私は大問は4問中2問、早押しは1問ミスという結果でした。

しかしみんなで力を合わせた結果は…

 

名物の罰ゲームも食らうことができてホックホクです。ぜひ他のバージョンも体験したい。

投影の最後の方にお客様の声がそこそこの数紹介されるんですが、まあこの罰ゲームファンの多いこと。

随分長いこと投影しているシリーズだそうで、地域に愛されるんだな~という様子を肌で感じました。

 

 

 

最後まで楽しさたっぷりの天文館でした。

ありがとうございました!

 

帰りはどうせなら違うルートでと思いバスで亀有駅に出ました。

亀有駅まで行くバス停が周辺に4つほど紹介されているのですが、それぞれ本数は1時間に2本程度のものが多いので注意。

一応頑張れば数十分で歩ける距離のようですが真夏の酷暑でそのモチベーションはありませんでした。

両さんにご挨拶して帰路に着きました。

また来たい!