平塚市博物館
【生解説】有
【料金】大人200円/子ども無料
【飲食】不可
来訪時期:2023年7月初旬
いつでも行ける距離にしてはちょっと遠い、でも旅行で行くほどの場所でもない。
そんな理由でずっと二の足を踏んでいた平塚市博物館についに行ってきました。
背中を押してくれたのは、知る人ぞ知る平塚のイベント。
日本三大七夕祭りの一つ、湘南ひらつか七夕まつりの開催期間に奇跡的に休日が重なったことがきっかけでした。
10時20分、JR平塚駅に到着。
駅の発着音はたなばたさま。さすが七夕の街ひらつかですね。
駅のエスカレーターにはこんな素敵な七夕まつりの絵が。
他にも至る所に七夕の装飾があり、平塚の人にとっていかにこのお祭りが身近なものであるのかが伝わってきます。
この日は七夕祭りの土日ということもあって浴衣の人も多く賑わっていました。
もっと駅からすしずめのやばい感じを覚悟していたので思ったより混んでないなという印象。午前中だからかもしれません。
北口を出てバスロータリーを抜け、七夕祭り会場の商店街を横目にフェスタロードという大通りをひたすら進みます。
商店街からは一本外れた通りです。
ちなみに途中で通り過ぎる平塚八幡宮は帰りに寄ったらとても素敵だったので時間のある人はお散歩おすすめです。
この辺から少し道の雰囲気が変わります。
つゆ草が涼しげに咲いていました。
しばらく進むと役所や消防署のエリアに入り、その奥が博物館なのですが、
看板の通りに進むとかなり遠回りになるようです。
大回りして美術館や博物館の駐車場側から入る形になってしまいます。
Google Mapでも道が敷地で潰れていて載っていないので博物館入り口が分かりにくいです。
しかも看板には途中で見放されるので最後には案内もなくなり、美術館や青少年センターなど似た雰囲気の大きな建物が並んでいるのでどれが博物館なんだろう…と分からぬまま通りすぎてしまいそうになります。
こちらに迷い混んでしまった場合は博物館駐車場があったらそこから木々の繁った建物群の中に入っていけば辿り着けます。
私はこのトラップにかかってしまったので10時20分に駅に着いて、博物館に着いたのは10時52分ごろでした。
投影ギリギリ!
しかし敷地内の雰囲気は最高です。
駐車場はそんなに広くないけど周囲にも関連施設の駐車場が沢山あるので停められないことはなさそうです。
ちなみにおすすめのルートはコーナンを抜けてすぐの左手に見える遊歩道を進む道です。
ここで左を見ると
遊歩道があります。
そのまま進むとすぐ博物館の敷地にたどり着きます。
右手が博物館がある敷地です。
さて、多様な木々が生い茂りうっそうとした中に現れる古めかしい建物。
建物のサイズ感的にちょっと不安になるくらいこじんまりとした入り口がひっそりとあります。
傘は入り口で預けましょう。
館内に入るとすぐに受付カウンターがあります。
ここでチケットを手売りしているので観たい回を伝えて購入します。
9時から整理券配布と聞いていたので正直こんなギリギリの時間に来て席が残っているか賭けでしたが、残席はかなり余裕があるようでした。
チケットは大人200円です。
受付のすぐ横にある階段を3階まで上がるとプラネタリウムの入り口があります。
チケットはここで回収されます。
直前にトイレもあります。
席は自由席。
ドーム径は10mのコンパクトなプラネタリウムです。
今回は11時からの幼児投影を鑑賞しました。
投影時間は50分間。
前半は今夜21時の星空の生解説で後半に番組です。
スカイラインは実写で、博物館の屋上から見た景色でした。
ぬるっと解説が始まり、ぬるっと日周が始まっていて、ぬるっと満天になります。
ポインターはビュンビュン動き、解説員さんもいびきをかいたりジョークを言ったりとおふざけ多めの楽しい投影でした。
星を眺めるというよりはプラネタリウムを使って解説員さんの楽しいお話を聞かせてもらっているという雰囲気で、気楽に楽しめます。
前半は光学式投影機での星空、そして後半の番組はデジタルのみでした。
投影後はせっかくなので博物館内をさらっと見学しました。
思っていたより小さな施設だったので軽く回るだけなら15分もあればひととおり観て回れます。
3階は天文関係のちょっとした展示や配布物のアーカイブがありました。
1階と2階は地域の博物館らしい様相で、平塚の郷土史料の展示がたいへん充実していました。
建物は自分達の頃の中学校ってまさしくこんな作りだったよな、というノスタルジックな気持ちになる作りでした。
ちなみにトイレは基本和式のみ、一階には少しだけ洋式もありました。
全体的に昭和な建物ですが、1階のエントランス前は突然おしゃれできれいです。
エレベーターなどはなし。
また、建物内は全面飲食禁止なので当然自販機はありません。
博物館の駐車場にひとつだけ自販機がありました。
食べ物を買ったりカフェのような施設もないので諦めましょう。
博物館の外は正面に大きな日時計があり、また敷地内にはSLが展示されていたりします。
ベンチも多いので皆のんびりと木立の中で本を読んだり休憩したり思い思いの時間を過ごしていました。
とても気持ちのよい空間でした。
その後は歩いて10分くらいのららぽーとで昼食を摂り、買い物したり、平塚大神宮を参拝したり、七夕祭りを満喫したりして帰路に着いたのは16時30分ごろでした。
意外とというかやはりというか、七夕まつりだからといって装飾に星や宇宙モチーフのものは皆無に等しいです。
お祭ってそんなものですよね。
コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA
コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA(愛知県名古屋市)
【生解説】無
【料金】大人1600円/子ども1000円
【飲食】不可(施設内にレストラン多数)
来訪時期:2022年12月末
名古屋市科学館の投影までの空き時間に行ってきました。
名古屋駅から地下鉄の東山線で1駅、亀島駅からノリタケの森に向かいます。
ゆっくり歩いて8分くらいで到着。
プラネタリウムは少し先にある同敷地内のイオンモールの中にあります。
普通に楽しそうでショッピングしたくなる気持ちを抑えエスカレーターへ。
プラネタリウムは3階です。
プラネタリウム内にトイレは無いので時間までにショッピングモールのトイレ(目の前にある)を利用しておきましょう。
エレベーターでもプラネタリウムの目の前まで行けます。
エントランスの手前に当日券の販売所、グッズスペースがあります。
東京スカイツリーの満天とほぼ同じ作りです。
LEDドーム用リマスター版ということでどのくらい綺麗なのかとても楽しみです。
入場は投影開始の10分前から。
QRコードをかざして入場します。
待ち合いロビーもプロジェクションマッピングがあって退屈しません。
こじんまりとしたデジタル式のドーム。
開始前も常に綺麗な映像が映し出されています。
ドーム内は飲食禁止です。
投影開始前のアナウンスはちょっとした天文豆知識から始まりました。
わくわくしてきますね。
さて、投影が始まった瞬間からKAGAYAワールド全開でした。
色使いやコントラストの付け方がもう完全にKAGAYAさんの作品を見ているなって感じです。
45分の番組によくまとまっていました。
ただもちろん銀河鉄道ストーリーに全部触れるのは限界があるので印象的なシーンだけ駆け足で追っていく感じです。
原作知ってる人向けかな。
活字ではどうしても頭で想像が難しい部分を映像として楽しめるだけでもかなり良いです。
作品内で多数登場する三角ひょうなど、私はそもそも知識がなかったのでイメージがついてなかったんですが、今回映像を見て初めてどういう描写なのかを理解しました。
また、原作内で出てくるシーンの中から拾って天文の解説を挟んでくれたり、物語のあらすじも挟まるのでプラネタリウム番組としても満足しました。
見る前はただ銀河鉄道のストーリーを映像でなぞるだけなのかなと思っていたので。
個人的には音響がもう少し柔らかくても良かったかなあ…有楽町でも思いましたがちょっと耳に痛くてびっくりします。
LEDドームがどれほど以前より綺麗になっていたのかは前を知らないので比較できませんでしたが、たしかに綺麗でした。
デジタルだけど光学式の星々みたいにピカッと見えてる感じ。
色彩が鮮やかなKAGAYA作品とは相性良さそうだなと思いました。
ミュージアムショップは安定のおしゃれな星モチーフグッズがたくさん並んでいました。
壁面のディスプレイもかわいいです。
今回は他に回りたいところがあったので投影を見てさっとショッピングモールを後にしましたが、一通り一日過ごせる施設が揃った大きい複合施設でした。
もちろんレストランもたくさんありました。
隣のノリタケの森も時間があれば見学してみたかったです。
名古屋市立科学館
【生解説】有
【料金】大人800円/子ども無料
【周辺施設】公園
【飲食】不可(施設内に飲食コーナー有)
来訪時期:2022年12月末
「広すぎて音の反響が不思議だよ」
と聞いてからずっと行ってみたかった名古屋市科学館。
昭和37年に開館し、プラネタリウムドームの大きさでギネス記録を持つ館です。
新幹線で名古屋に到着。
寒くて長距離を歩く自信がなかったので、地下鉄の24時間券を買って東山線で伏見駅に向かいます。
伏見駅に降りて5番出口へ向かうともうそこから嫌な予感。
親子連れがあっちもこっちもダッシュで5番出口に向かってきます。
地上に出てまっすぐ左に向かうと、広い大通りに突然木々がの固まりが現れるのでもうすぐにここが敷地内だなとわかります。
白川公園に着きました。
この中に科学館があります。
今回は寄りませんでしたがちょうど科学館の真向かいに美術館もありました。
裏から回っていく途中でももう分かるサイズ感。でっかい。
ぐるりと公園を回り込んで正面に到着しました。
さっそく日本一の大きさを誇るドームがその姿を覗かせています。
科学館の入口へ向かうと、9:30到着ですでに大行列。
館の前はお祭り騒ぎになっていました。
真下に立つとあまりの大きさに圧倒されます。
見上げていると首が痛くなってくるほど。
列整理の方が人数カウントを取りながらチケットを案内してくれます。
10時の回までに販売スペースまで辿り着くことはすでに厳しいだろうというアナウンスでした。
ここまで来たのですから並ぶしかありません。
いざ館内へ。
館の外の列から館内へは20分くらいだったかと思います。
案内の通り、並び始めていざチケットが買えたのが10時ごろ。
座席は自動指定席です。地下鉄の24時間券があると割引で720円。
15分前から入場開始です。
チケットは一度に複数回をまとめて購入はできず一回ごと列に並び直す形です。
15時台のチケットを購入したので一旦出ると、10時すぎの時点でもまだまだ引き続きお客さんがひっきりなしにやってきていました。
ただ列は少し解消されていて、館の外までは伸びず館内に収まる程度の量に。
白川公園は遊具などはありませんが広々としていてカフェもあり、ベンチも多く、自販機もあります。皆思い思いの時間をゆっくり過ごしてる様子でした。
屋外展示も少し。
ただ中の展示のボリュームがありすぎるのでまったく見る暇はありませんでした。
一旦名古屋駅に戻りモーニングを食べたりなんだりと観光してから改めて伏見駅へ。
やっぱりでっかい。
科学館入り口の目の前にミュージアムショップとカフェがあります。
14時30分頃、入館。
館内は6階建てで、
それぞれのフロアごとにテーマの展示室が設けられています。
とりあえずプラネタリウムのある6階を目指してエスカレーターを上がります。
エレベーターも2台あります。
とにかく1フロア1フロアが広い。
各階にちょっとしたベンチなどもあり、また4階には大きな休憩スペースも設けられています。自販機や授乳室もあります。
入場開始まで時間があったので天文の展示がある5階を見学。
後述しますがとても見応えのある展示でした。
さて、投影開始15分前になると館内放送が流れ、お客さんが一斉に6階に押し寄せます。
これがもうお祭り騒ぎで大変です。
広さ日本一ということは当然客席数も半端無し、それが完売してるとなればまあそうでしょうという感じです。
これ、指定席制なのありがたいです本当に。
おかげで「見やすい席行きたい!急がねば」という焦りもなく落ち着いて少し波が引いてから6階へ向かえます。
案の定ドーム入口はずらっと長い列が伸び、人々がゆるゆると巨大なドームに収容されていくところでした。
直前にもトイレがあります。
プラネタリウム前のホワイエ。
入場時は立ち入り不可になってました。
いざ、自らも巨大な球の中に身を投じます。
なんだか宇宙船にでも乗り込む気分です。
入場すると目の前にドーンと投影機が鎮座しています。
そして最初に思ったことは皆同じでしょう。
ひっろい。
いや広っ。
とてもではありませんがカメラの画角には収まりません。
ありがたいことに席はコンソールの近くの正面南の席でした。
中央に投影機があって360°座席が取り囲む形なので人によって見ている方向がてんでバラバラになります。
特徴的だなとおもったのは座席。
1席ずつ完全に独立していて、リクライニングの他、左右に回るようになっています。今回私は南向きだったので特に見にくさを感じることはありませんでしたが、これがあればどの席にいても解説の方角を追うのに首を痛める必要がなくとても良いなと思いました。
BGMにJポップや洋楽ロックが流れる中施設は昔ながらのプラネタリウムという不思議な空間。
お客さんは老若男女、ファミリーからカップルまで様々です。
さて、話に聞いていたとおり音響が変です。
前説は自動音声が流れるのですが、その声が広すぎるドームに反響して二重に聞こえるのです。
そしてこちらも歴史を感じたのは据え付けの方角表示。
投影中は冒頭のみドームにも方角が表示され、そのあとはずっとこの赤いデジタル表示が目印となっていました。
大きなドームに怪しげにユニバーサリウムの投影機が影を落としています。
いざ投影が始まると、お姉さんの解説はBGMほど音が重複してはいませんでした。
広すぎるのでパワーポイントをいろんな方角に3つくらい映し出していて新鮮でした。
日没や満天などではBGMは無く、無音で静かに空が移り変わって行きます。
さて、今回のプラネタリウムのテーマは火星接近について。
火星からの夜明け、地球が普通の星として映っていた映像が大変印象的でした。
これだけの人数がいて果たしてストレス無く投影に集中できるのかと不安でしたが、なんとほぼ集中を妨げられることはなく見ることができました。
広すぎて遠くで人が途中退室しても対岸の火事です。
落ち着いて見られて大満足でした。
さて、館内には14時30分頃入場して30分ほど見学していましたが当然回りきれるわけもなく、6階から一フロアずつ降りながら見学していきました。
ちなみに閉館の17時までいても全く時間は足りなかったです。
特に5階が面白すぎました。
5階6階が天文関係の展示で、6階は宇宙開発。
5階は天文学の歴史や、宇宙についての展示です。
投影が終わった足でまず6階を見学しました。
こちらはロケットや宇宙開発分野、地球内部の調査の手法などの展示です。
そしていざ5階の天文学の歴史を辿るフロアへ。
なんとドームの下部分が天文の展示室となっているんです。
入って目に飛び込んでくるこの光景がもう最高です。
個人的には特に江戸時代の天文学のコーナーとプラネタリウムの仕組みの展示が面白かったです。
1962年11月3日の開館当初から2010年8月31日まで市立名古屋科学館で投影を行っていました。
あと珍しいな~と思ったのはデジタル式プラネタリウムの初期の型の展示です。
デジタルはデジタルの良さがあって自分はとても好きなのでこれもうれしいです。
部屋の周囲にはぐるっと取り囲むように惑星や恒星、流星、彗星などの天体、隕石等の映像を交えた展示。宇宙そのものについての科学的なトピックが中心です。
そして中央部分では実際の天体観測に関する模型や体験型の展示を見ることができ、
時間があれば数時間かけてゆっくり回りたい内容の濃さと幅広さでした。
実はこの5階でほぼ時間を使い果たしてしまい、
4階から2階の科学のフロアは15分くらいで慌てて見学しました。
かなり大型の体験型の展示が多く、子どもたちが皆目を輝かせて楽しんでいたのが印象的でした。
ちなみに4階の天文館は休止中でした。
3階には広い休憩室、ラウンジスペースがあり落ち着いて休憩をとることができます。
自販機もあるしベビールームもあります。
2階のわかりにくい奥まったところ(理工館)に恐竜や化石の展示があり、個人的なお気に入りはそこでした。ドラマガリレオの撮影でも使われていたそうです。
かなり駆け足での見学でしたがそれでも見応えたっぷりの展示で、全体的に体験型の展示が多いのが印象的でした。
これは子どもも大人も一日中飽きずにいられますね。
帰りは理工館の一階から出入り口に直通しており、ここには4階よりもさらに大型の休憩室がありました。
飲み物、アイスの自販機もありました。
あとロッカーが元素記号なのがかわいかったです。
17時ぴったりに退館。
広い空間がもぬけの殻でなんだか不思議な気分です。
郷愁を感じたのもつかの間、おみやげやさんは人でごった返していました。
欲しいものたくさんですごく楽しかったです。
可愛くて天文好きな人が心踊るグッズが一杯あったと思います。
食物連鎖ぬいぐるみがかわいすぎた…諦めたけど…。
最後にもう一度巨大なドームにさよならして、名古屋駅で味噌煮込みうどんを食べて岐路につきました。
楽しかったなあ。良い年の瀬になりました。
五反田文化センター(東京都目黒区)
五反田文化センター(東京都品川区)
【生解説】有
【料金】大人200円/子ども50円
【周辺施設】同施設内に図書館・音楽ホールあり
【飲食】不可(ラウンジで水分のみ可)
来訪時期:2022年11月
首都高の下をひたすら進むと見えてきます。
施設自体は閑静な場所にありますがそこそこに人の往来は多い場所です。
最初間違えて図書館の方に入ってしまいました。
プラネタリウムは少し坂を下った中腹の入り口から入ります。
へーと思ったのは、プラネタリウム自体は5階にあるものの投影直前まで解放しておらず、基本的に一階のロビーで全て済ませておく案内方法だということ。
プラネタリウムのチケットは券売機で購入しますが、投影のだいたい30分前くらいまでは自由に購入できなくなってるので受付窓口に声をかけてスタッフの方に機械を生かしてもらいます。
見てると投影30分前くらいからは常にスタッフのかたが横に待機して随時購入できるようになってました。
投影の20分前から5階に上がれるということなので、お手洗いやらなんやらを今のうちに済ませてしまいます。
1階には他の貸設備利用者と共用のコインロッカーやお手洗い、自動販売機もあります。
音楽ホールや図書館、会議室などがあるようで人の出入り多いです。
食事は不可。
座って待てるイスは2つだけあります。
5階へはエレベーターで移動。
5階に降りるとがらんとした空間が広がっていて、いきなりプラネタリウムの入場待機用のロビーにアクセスします。
一応こちらにも最終のお手洗いがあります。
託児室もありますよ。
特に展示などがあるわけではないのでみんな丸テーブルを囲んだり掲示物を眺めたりしながらのんびり入場時間を待っていました。
ドームへの入場開始は投影の10分前から。
入口でスタッフのかたがチケットにスタンプを押してくれます。
投影開始は13時30分からで全部で50分間。
ドームは自由席です。
椅子は座ると無条件でがっつり後ろに倒れるのでちょっとびっくりします。
二人席と一人席があります。
こじんまりとしてるけどきれいな部屋で大変居心地が良いです。
小さな投影機がかわいらしい。
日曜日に行って今夜の星空解説+リラックマの回を鑑賞しました。
親子連れがほとんどで、この館ではおしゃべりも(小声でなら)オッケーという方針でアナウンスがあるので静かに観たい人には不向きかもしれません。
部屋も広くないのでまあまあ普通におしゃべり声が聞こえます。
でも、規模感とリクライニングの深さも相まってほっと一息つけるとても良い投影でした。
ゆったり楽しめて大変満足しました。
タイムドーム明石
【生解説】有
【料金】大人300円/子ども無料
【周辺施設】裏に公園
【飲食】不可
来訪時期:2022年3月
閉館と聞きましたので、過去に訪れたときの記録を。
築地駅から行く人の方が多いようですが駅から館への距離は同じくらい。
のんびり歩いて15分ほどです。
きちんと整備された道沿いに桜がとてもきれいでした。
駅前の公園も桜が満開。
公園を抜けて行くとすぐに聖路加病院が見えてきます。
そのすぐ向かいがプラネタリウムの入っている建物です。
こちらが入り口と勘違いしやすいですがここは保健所の入り口。
プラネタリウムに行きたい場合は左に抜けてまっすぐ進みます。
案内板の通りに聖ルカ通りをてくてく。
保健所など区の施設がいくつか入っている中の、6階が中央区立郷土天文館です。
別角度、郷土天文館の入り口側から見た建物全体。
こちらが入り口です。
昔ながらの公共施設の雰囲気が漂います。
ちなみに駐車場はありません。駐輪は可。
1階に保育園も入っているのでお迎えついでに自転車で来ている人も多いようです。
こちらのエレベーターで一気に6階まで上がっていきます。
館内はエレベーターを出てすぐ資料館があり、そちらは文化財保護のため撮影禁止。
館の受付に券売機があり、展示室の見学、プラネタリウムの観賞それぞれでチケットを購入します。
プラネタリウムはどの番組でも一回大人300円。常設展示室は100円。子どもは全て無料です。
ドームへの入場は10分前から。
廊下を抜けてプラネタリウムギャラリーで展示を見ながら時間を待ちます。
展示は子ども向けというよりは天文が好きな人がゆっくり眺めるのに向いている感じです。
資料館もすぐ横にあるため、館内は静かに過ごすこと前提。
そのため子どもたちはチケットを買ったあと一旦外に出て、裏の公園で遊んでいる人が多いようです。
こちらのギャラリーも飾らない雰囲気が最高です。
このスペースでのみ飲み物が飲めますが、建物内に自動販売機はありませんので注意。
開場時間になるとスタッフさんが入場口のドアを開けてくれるので、チケットにスタンプしてもらって随時入場です。
まったりとしたゆる~い雰囲気。
自由席です。
こちらのプラネタリウムはデジタルのみです。
アニメ番組の回はアニメのみ、生解説の回は生解説、ときっぱり分かれていて、この時はアニメ番組を観賞しました。
また、別の機会に夕方の星空さんぽも鑑賞しましたが大変良かったです。
こじんまりとした施設のゆったりとした雰囲気の中で聞く生解説は至高のひとときで、しかもほぼ貸切状態。
座席数もそんなに多くはないので良い意味で「部屋でゆっくり解説を聞いている」ような落ち着く感覚があります。
めちゃめちゃ癒されました。
こどもは入場無料・近隣に公園や同建物内に保育園があることなども手伝ってか、アニメ番組の方が圧倒的に利用客は多いようです。
生解説が聞きたい人にとっては穴場の施設だと思います。
ちなみに公園は郷土天文館を出てこちらの角を左に曲がると本当にすぐ裏手にあります。
惜しまれるべきは、この場所に生解説が聞けるプラネタリウムがあることを知らないで通り過ぎていく人の多さ。
こじんまりしすぎていることの弊害でしょうか。
知人はこの目の前の道を何度も仕事で利用しているらしいのにプラネタリウムの存在を把握していませんでした。
外観として特に丸いドームが確認できるわけではないので、道を歩いていてもただの保健所にしか見えないのは大きいのかもしれませんね。
かなりお気に入りの古き良き雰囲気を持ったプラネタリウムの1つでしたので、閉館は大変寂しいです。
多摩六都科学館
【生解説】有
【料金】大人1,040円/子ども420円(展示+投影一回)
【周辺施設】なし
【飲食】不可(館内に併設のカフェあり)
来訪時期:2022年10月
ルートはたくさんありますが今回は西武新宿線の花小金井駅からバスで向かいました。
まったりした雰囲気の駅前バスロータリー、路線がいくつかあるのでパッと眺めると科学館行きの乗り場どこだろう…と不安になりますが、ちゃんと案内板が立っていたのでわりとすぐに見つかりました。
田無行きのはなバス。
いざ乗るとガンガン住宅街の中に分け行って進んでいくのでこれはバスで正解だったな~と感じました。
歩きだとかなり場所が分かりにくそう。
8分ほどバスに揺られて到着!
いざ回りを見渡してみてもやはり住宅地のど真ん中に突然科学館があって面白い立地です。
かなり歴史の古い施設のはずなので、後から周りに住宅地ができたのでしょうか。
すり鉢状の階段の周囲にはちょっとした屋外展示もありましたが公園と呼べるほどの広さではありません。
主張の強めなドーム目指して階段を降りていくと入り口があります。
近未来感があって楽しい入り口。
通路を進んでいくと受付カウンターがあり、そこでスタッフの方に科学館の見学のみかプラネタリウム入場希望回を告げてチケット購入を済ませます。
購入したチケットをかざして改札を通るとようやく入場です。
入ってすぐ右手の奥まったところにミュージアムショップがあり、そこに自動販売機とちょっと飲み物が飲める休憩スペースがあります。
館のマスコットキャラクター、ペガロクのお出迎え。ぬいぐるみも売ってました。
外からも主張が強かったドームは中に入ってもやはり主張強めです。
今回の観賞回は夕方の全編生解説「食にまつわる話」なので、投影まで2時間ほど館内を見学します。
結論から言うと2時間では回りきれませんでした。
企画展を丸々すっ飛ばして常設展のみ回っても途中でタイムリミットが訪れた…。
しかも感染症対策のためかなりの体験型展示が休止中だったにも関わらずです。
とても展示が充実しています。
展示室はコンセプトごとにエリアが分かれていていて、エリアは全部で5つあります。
第1展示室、チャレンジの部屋は主に宇宙関連の展示です。
第2展示室はからだの部屋。人体のしくみや運動にまつわる展示です。
この2つの展示室は体験型の展示が多めです。
カプラで完全再現されたフジテレビ。
展示室と展示室の間は渡り廊下で繋がれていて、廊下にちょっとしたイスやテーブルなど一息つける空間になっています。
第3展示室はしくみの部屋。
様々なもののルーツやメカニズムについての解説展示。
第4展示室、自然の部屋は2階です。
2階へは階段もしくはエレベーターで上がれます。
こちらは生物の剥製や標本の展示がメイン。
展示物保護のため外からしか撮影はできません。
こちらの館は展示ルートが基本的に一本道なので、どこかの展示をすっ飛ばすというのができません。
虫が苦手な人は頑張って急ぎ足で通り抜けていました。
第5展示室は地球の部屋。
その名の通り地球についての展示です。
地層や岩石、化石など地質学的な分野からのアプローチです。
こちらの部屋を見始めたタイミングで館内放送が流れ、プラネタリウムへ向かう時間に。
展示室全体を通してですが、常にスタッフさんがあっちもこっちも消毒していたのが印象的でした。
展示を見学しているとサッと横に来て、
こうすると面白いですよ!
と展示の楽しみ方のコツを一言アドバイスして去っていくスタッフさんが多かったです。
距離感がちょうどよく、自分の見学ペースを邪魔されるわけでもなくとても良かったです。
個人的にはからだの仕組みの展示が特に楽しくて好きでした。
さて、第5展示室の先にはプラネタリウムのドーム(サイエンスエッグ)へと続く通路がのびています。
展示室とはうって変わってプラネタリウムらしい光景が広がります。
トイレもプラネタリウムエリア内に改めてあります。
和式と洋式どっちもありました。
トイレの近く、ロビーの奥にベビーカー置場があります。
入場は投影の15分前から。
入り口でチケットを確認してもらい中へ。自由席です。
さて、こちらは傾斜式ドームで、しかもかなりの広さと角度があるので浮遊感がとてつもないです。
帰宅後に確認したら直径27.5m。世界最大級と謳われていました。
機械は後藤光学のケイロンⅡ。
こちらの施設は掲示物や広報物などお客さんが目にするあらゆるもののデザインがキャッチーで目を引くものが多く、ひとつの特色だなと思っていますが、
それはプラネタリウムも例に漏れません。
投影の前説、諸注意の映像の作りからもう今どきです。
いざ投影が始まってもやはりその印象は変わらず、
CGで作り込まれた動く美しい映像を細かく挟みながらどんどん解説してくれるので、こと天体の動きに関しては圧倒的な分かりやすさを誇ります。
CGの映像美とドームの作りが融合して迫力のある映像体験ができました。
解説自体は王道だけれども、結構ブラックジョークも飛ばすエンタメチックな見て聞いて楽しい投影でした。
プラネタリウムを出て奥には図書室があり、大量の理系蔵書をゆっくり閲覧することができます。
絵本から天文雑誌、科学雑誌や専門誌まで子どもも大人も楽しめるものが並んでいました。
あっという間に閉館時間になってしまったので、おみやげにポストカードを買って退館。
おみやげはなかなかに充実してました。
オリジナルグッズのデザインが良いのはさすがですね。
退館後はバスが来るまで子どもたちが屋外展示で遊んでいました。
ちなみに時間がなくて寄れませんでしたが施設内には素敵なカフェレストランがあります。
次はぜひ行ってみたいと思います。
来たルートをそのまま戻るバスであっという間に花小金井駅に帰還しました。
特別展示もいつも面白そうなものをやっているのでまたゆっくり回りたいですね。
明石市立天文館
【生解説】有
【料金】大人700円/子ども無料
【周辺施設】なし
【飲食】不可
来訪時期:2022年8月
ついに念願の西の明石に行ってきました。
日本のプラネタリウムの歴史を語る上で欠かすことができない場所。
プラネタリウム100周年のメモリアルイヤーの前にどうしても行っておきたかった。
1950~60年代のカールツァイス・イエナ社製プラネタリウムが現役で活躍しています。
西ドイツのカールツァイス社製Ⅳ型投影機はかつて渋谷の五島プラネタリウムで活躍する姿を見ることが出来ましたが(現在はコスモプラネタリウム渋谷の2階に展示されています)、
東ドイツのカールツァイス・イエナ社製UPP23/3型投影機を稼働中の姿で見られるのがここ明石市立天文科学館です。
日本のプラネタリウム稼働最長記録(現在も記録更新中)を誇っています。
新幹線で新神戸に到着してから30分ほど、JRの明石駅に到着です。
この日は台風が接近しており急に夕立のような雨が降ったりやんだりを繰り返す落ち着かない天候。
ちょうど明石駅についた頃には晴れていたので賭けに出て科学館まで歩くことにします。
さて明石駅、関東住まいの自分でも教科書で必ず地名を覚える町ですので、さぞそういった町おこしがされているのであろうと降り立ちましたが、あたりを見渡してもこの町が日本の標準時刻を担う地であるような気配はまるでありません。
どちらかというと港町としての活気を感じます。
科学館への案内板なども一切見当たらず、あれ、ここで合ってるよな?とちょっと不安になります。
明石城側の出口から降り、地図を頼りに住宅街の方へ進んでいきます。
ますます何の変哲もない住宅街の雰囲気に心細さが募りますが、ここまで来たら信じて進むしかありません。
すると突如!
見えたー!
ありました。
この巨大な時計台、見逃しようもないくらい目立っています。
しかし喜びに任せてこの広い道から塔に直行すると無関係のお寺さんの敷地に突き当たり、すごすご引き返す羽目になります。
ぐっとこらえて塔を左に見ながら進んでいくとようやく案内板が見えてきます。
ついに全貌に出会えて小躍りしながら向かいます。
お天気もなんとか持ってくれて良かったです。
入口からはひっきりなしに車が出入りしていました。敷地が広いです。
この東経135°デザイン、館内にも沢山グッズが置いてあってとても可愛い。
敷地内に入り軽く坂を上がると館内への入口が見えてきました。
自動販売機と外で軽く飲食できるベンチもありました。
ピッカピカのエントランスです。
決して真新しい建物なわけではないけれどずっと大事にされてるんだなあと分かる、綺麗な施設です。
自動ドアを抜けるとすぐに券売機があり、こちらで観覧券を購入して館内へのドアを抜けます。
この700円のチケットだけ購入すれば施設内の展示物、プラネタリウムを全て見ることができます。
ロッカーも星座でかわいい。
でたー!
館内はシゴセンジャーがたくさんです。
さて、チケット自体の手続きは入口の券売機で完了ですが、プラネタリウムを見る場合はドアを抜けた先の受付で配布しているプラネタリウム整理券(無料)が必須となります。
この回もこの回も見るからと一度に何枚も戴くことはできず、各回の投影終了後改めてこの受付に来て整理券が余っていれば次に見たい回も見ることができます。
一階のまったりコーナーにひっそりと設置されているステンドグラスがとても素敵でした。
こちらでは子どもたちが本を読んだり、投影時間を待っていたりと思い思いに過ごしていました。
テレビでは延々とシゴセンジャーが流れています。
あと一階には名物おみやげがたくさん並んでいます。どれもプラネタリウムが好きな人の心をくすぐる一品ばかりで見ているだけでも楽しいです。135°定規とクリアボトル、トートバッグを買いました。
プラネタリウムは2階にあり、上階へ向かう手段はエレベーター・螺旋階段・通常階段の3ルートがあります。
エレベーターは装飾が格好良くて中も素敵なので1回は乗ってみたら楽しいと思います。
螺旋階段は登っていて心が折れないようにシゴセンジャーが応援してくれます。
通常階段にもシゴセンジャー。ウオー!
2階に着いてもシゴセンジャーの番組が流れ続けています(1階とは別内容の番組)。
こちらがプラネタリウムの入口です。
お客さんは皆3階の展示室に流れているようで、プラネタリウムの入場開始までは2階はがらんとしています。
投影直前に行けるお手洗いもあります。
今回はまず11:10~のキッズプラネタリウムを鑑賞します。
入場は10分前からです。
入場口、格好良い。
古めかしい雰囲気で最高です。
左右には小型の投影機の模型が多数展示されています。
入口で整理券をチェックして、座席は自由席。
中央にはカールツァイス・イエナの投影機がドーンと鎮座していて、入った瞬間にその大きさ、造形の迫力と歴史の重みに圧倒されました。
そんな投影機をぐるりと取り囲むように座席が置かれていて、一番後ろの列はリクライニングがついていません。
ドームに東西南北が据え付けなのが昔ながらのアナログなプラネタリウムの世界を際立たせていて素晴らしいです。
話には聞いていましたが私はこのスタイルの実物を初めて見ました。
さて、キッズプログラムが始まります。
全体通して思ったのはBGMのセンスが素敵。
いわゆるジブリやディズニーなんですが、狼なんて怖くないや夜明けではパートオブユアワールドなど。絶妙にワクワクしたりロマンチックだったり。
日没をみんなで拍手で見送る演出や、満天にするときも拍手が入り、ちびっこがなるべく怖くないよう、楽しい気持ちになれるようにという工夫がされています。
解説員のお姉さんの語り口も楽しく、皆飽きずに楽しく星の魅力に夢中になっているようでした。
こちらの館では星座絵を映すのに回転式投影器を使用しています。
プラネタリウム本体には星座絵の投影機がなく、コンソールに小さな投影機があり、それを解説員さんが回して星空に合わせていきます。
そのため星座絵はその星座の位置にダイレクトに現れるのではなく、少し離れたところに現れてから解説員さんがどこかなどこかな~とぴたっと位置に当てはめていきます。
実物の動きを初めて目にしましたが、この動きがとても面白いですね。
星座だけじゃなくひしゃくなんかも出てきて、星だけの情報で北斗七星を探していたところにイラストがぴたっとはまる、という順序が視覚的に分かりやすく、実際の空で星を探すときにも生かしやすくて良いなと感じました。
それから、全天に映し出される星図が普段よく目にする星座絵の線画ではなく、色付けのされたイラストで、だいぶ雰囲気が違い新鮮な気持ちで見れました。
こちらの星図を出すのにも別の投影機を使用しているそうで、その機械ではよくある夜明けまでドームの中の時間が移っていく演出ができないため、シンプルな星空のみの夜明けを迎えます。
古い機械では今時の演出はできないかもしれないけれど、逆に言えば小手先無しの解説員さんの魅力や創意工夫が楽しめる素晴らしい場所だと感じました。
幸いにも次の回の整理券も取れたので、館内の展示をじっくりまわりながら時間を待とうと思います。
とりあえずお客さんが空っぽになったところで2階に舞い戻ります。
ドーム入り口にはプラネタリウム投影機の各部位の仕組みや役割が解説された展示が並んでおり、ボタンを押すと小さな投影機が動いて役割を観察することができます。
小さな星空が。
まだまだ時間が沢山あるので3階の見学へ。
中央のホールから各展示室へアクセスできるようになっています。
このホール自体の展示も面白く、この町らしい子午線の展示にようやく触れることができて満足しました。
当たり前の顔してそこにいるシゴセンジャー。
まず心惹かれたのは時のギャラリーです。
時計と名のつく物は何でもあるというレベルで様々な仕組みの時計が展示されています。
和時計。
江戸時代のからくりです。たまらんです。
三球儀では地球・太陽・月の動きを模型で観察することができます。
日食や月食の仕組みの理解に最適なとても分かりやすい展示です。
時代を問わず様々な時計が集結しています。
そのまま奥からも隣の特別展示室に繋がっており、こちらでは特別展を開催していました。
【星と海】というテーマでこのあと鑑賞するプラネタリウムの生解説と連動した展示のようです。
さらに奥に進むと常設の天文ギャラリーという宇宙に関する展示室へ。
広々と空間を使っていてゆったりと見学することができます。3部屋くらいこんな感じの空間が続きます。
現代の宇宙研究の解説から、隣の観測資料室では古代・中世の天文学まで展示は多岐に及びます。
天文サロンという名の実質の休憩室もあります。
ここではラックに置いてある蔵書を読んだり、まったりと投影待ちをしていたり、お客さんが思い思いに時間を過ごしていました。
本の内容は天文関連がメイン。
お手洗いもここにあります。
さて、
そんなこんなであっという間に投影時間が迫り、2階へ戻ります。
ちなみにまだ3階より上の見学が一切できていないので投影が終わったら行きます。
というわけで再びご対面!
先ほどより客層は大人が多いですが、そうは言っても地元の小学生など様々な世代の方が入ってました。みんなちゃんと静かに聞いていました。
3階の特別展示と連動した「星を使った航海術」という投影テーマです。
前半の流れはキッズプラネタリウムと同じく本日の星空の解説。後半からテーマの内容となります。
いや~、大変良かったです。
ドームがひとつの船となって、タヒチからみんなで航海したきたような気分です。
素晴らしい体験でした。
心地の良い波の音と南の星空、小さなプロジェクター映像も駆使して拝見した現地の雲を晴らす歌はいまも不思議と耳に残ります。
ところでこちらのドーム、
プラネタリウムの冒頭でのお決まり、街の様子を投影するときに使われているシルエットは切り絵なのです。
古い施設にはよくあった手法だそうで、ドームそのものの裏側が切り絵にされており、影絵の要領で映しています。
なのでよくよく見ていると、暗転して星空を投影している時もそこには星は映っていません。
ものすごくアナログで最初に知ったときは大変驚きましたし、なんと贅沢な影絵!素敵だなと思いました。
あともうひとつアナログを感じでニコニコしてしまったのは、星座絵が欠けて見えるんですよね。
前述した通り星座絵をコンソールの小さな機械から投影しているため、中央の投影機で遮られてしまうんです。日食と同じことが起こっているということですね。
さて、たっぷりと投影を堪能し、
カールツァイス・イエナを取り囲んでガチ写真を収める一団に加わりながらひとしきりはしゃいだあと、今度は4階の見学に向かうことにします。
ルートはこれです。
赤階段。
エレベーターでも行けるのですが、せっかくなのでこの88星座螺旋階段を上がっていくことにしました。
結論から言うとキッツかったです。
アンドロメダ座からあいうえお順で始まり、ほうおう座の辺りで息切れしてました。
でも楽しいです。
途中で離脱できるので、せっかくなら挑戦してみてはいかがでしょうか。
さあ、螺旋階段の休憩地点、4階の日時計広場に着きました。
この辺までは余裕です。
まだまだ建物としては上があるのですが、ここには位置付け的には屋上のような場所があって外に出られます。
様々な種類の日時計や太陽系の模型など大型の展示物がいくつか設置されています。
日時計にこんなに種類があることを私は初めて知りました。
また、景色もとっても綺麗です。
明石の街並みがよく見えて、遠くには明石海峡大橋、そしてその手前を時折電車がのんびりと走り抜けていきます。
キッズルームもこちらにあります。
部屋として区切られてはいませんが、空間としてしっかり隔離されているので安心して遊べます。授乳室もあります。
さて、一呼吸ついたら一気に最上階を目指します。
(ちなみにここからもちゃんとエレベーターもあります)
常時入れるのは14階まで。
ひとつ手前の13階の展望台には景色を見るための望遠鏡が設置されています(使用は有料)。
街並みを見たいのであればこの13階の展望台がおすすめです。
さて、14階に到着!
シゴセンジャーが出迎えてくれます。
東経135°のラインも引かれているので記念撮影のネタには困らないです。
14階から下を見下ろすとプラネタリウムドームの全貌も見ることができます。
こちらから見渡す明石の景色も抜群です。
あいにくのお天気ではありましたが、それでもずーっと眺めていたくなってしまうくらい。
穏やかな瀬戸内海の眺めが広がっています。
館内の見学を終え、ひざが限界を向かえていたので下りはエレベーターで降りました。
名残惜しいですが、たくさんお土産を買って館の外へ。
外にも素晴らしい展示があります。
まずはこちらにも撮影スポット、東経135°のラインが目を引きます。
そして観光客がこの線に夢中になると、うっかり背中にして見逃してしまいそうになるこちら。
漏刻という中国から伝わった水時計です。
日本で初めて時報が流されたとき、その時刻を計ったのがこの漏刻という仕組みの時計だそうで、その姿が再現されたこうした水時計は大変珍しいのだそうです。
こんなさりげなく置いてあるのかと驚きました。
この水時計の脇から小道に出られるようになっていて、そちらを進んでいくと来たときとはちょっとだけ別のルートで明石駅に戻ることができます。
こういう道にどうしても惹かれてしまう性なので迷わず進んでいくと、どうやら柿本神社という神社を経由しているようでした。
鳥居を抜けた先には亀の水という水源があり、地元の方が水汲みに勤しんでいた景色が印象的でした。
播磨三名水の一つで、「長寿の水」と言われていたんだそうです。
その後駅に着いてから駅前を散策しているとひとつだけこんなマンホールを見つけました。
東西南北と黄道十二星座がひっそりと。
商店街にもマンホールがありました。
満月のような明石焼きをたらふく食べて帰路につきます。
行けてよかったなあ。